
男性に比べて女性の肌はデリケート、多くの女性がほぼ毎日洗顔後に化粧水や栄養クリームを欠かさないのもその為でしょうか?? 男性は元々肌が丈夫だから歳をとっても化粧水なしで乾燥も感じない? 医学的に男女の身体構造機能に違いがあるとしても、肌のバリア機能にそこまで差があるという根拠は少ないです。
私は多くの女性が普段感じている乾燥や敏感さは日常のケアーによるものが最も大きいと考えます。ほとんどの女性が二十歳前後から化粧を始め、夜にはクレンジングを使います。肌の敏感さ乾燥赤みを気にするのもそのころからでは? 化粧を落としのクレンジング剤や洗顔剤などの合成界面活性は石鹸などでは落ちにくい化粧を非常にすっきりと落としてくれます。
しかし化粧品や日焼け止めは朝塗って一日落ちないように皮脂膜角質層に溶け込んでいます。つまりクレンジングは化粧品だけではなく、自分の皮脂膜まで溶かすことで落とします。結果的に化粧はきれいに取れたと同時に自分の皮脂膜バリアもきれいになくなります(笑)。洗顔後肌がつっぱり乾燥デリケートになるのも当たり前です。また皮脂が皮脂腺から供給され表面をカバーしてくれるまで数時間かかるでしょう。一方男性でクレンジングで洗顔する人はほとんどいませんから、それによる乾燥もありません。人のバリア機能は男女限らず非常に優秀だからです。
そしてクレンジング後洗い流されてしまった皮脂に代わるものとして化粧水や栄養クリームがあります。化粧品に配合されている一般的な保湿成分、有効成分のほか特にドクターズコスメと銘打ったものや機能性を謳う化粧品であればヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されています。それらが肌の再生や若返りを助けてくれることを望むところです。
残念ながら化粧品が肌に浸透するのは表皮の外側の層である角質層までです。つまり、保湿以上の効果はあまり期待できません。少しがっかりされるかも知れませんが、逆に言えばヒトの肌は非常に優秀なバリア機能をもっており外界の微細な有害物質も体内に入れないことで体を守る役割をしているのです。それ故当クリニックでは、肌の治療に通っている方々には必ず毎日の基本的ケアーとして化粧落としも含めて皮脂を洗い流し過ぎないような軽めの洗顔を推奨しています。
水光注射・・・・それでは、実際に皮膚に有効成分やヒアルロン酸やコラーゲンなどの高分子の物質を入れる為にはどうすればよいか?結局は微細な針で、肌面全体にごく少量ずつ均等に注入するのが確実であるという発想から生まれたのが「水光注射」です。「水光注射」の「水光」とは、韓国語の「水面のようにみずみずしく光を放つような肌」を意味する「水光皮膚(ムルガァンピブ)」に由来します。光輝くような美肌を追求する韓国の女性たちの間で人気に火が付いた結果、日本にも導入されてきました。
肌育注射 リジュラン(Rejuran)・・・肌育とは、自分の皮膚をより良い状態、若い状態に育ててくれる治療、成分ということで使われている言葉です。
リジェラン(Rejuran)は韓国で開発され美容医療の分野で広く知られるようになった皮膚再生注射です。主成分はサケ由来のポリヌクレオチド(PN)で肌の真皮層に注入することで肌が本来もつ修復力や再生力をサポートすることを目的としています。ヒアルロン酸注入のように外からボリュームを補う施術とは異なり、肌そのものの質感を整え自然なハリやツヤを引き出す治療として注目されています。
リジェランの治療機序
リジェランに含まれるポリヌクレオチドは真皮に存在する線維芽細胞に働きかけるとされます。ポリヌクレオチド(PN)は、ヌクレオチドが多数連なった高分子で、DNAやRNAそのものが代表例です。美容領域で使われるPNは、サーモン(サケ科)由来のDNAを酵素処理・超音波処理で細かく断片化し、タンパク質・脂質を除去して精製したものです。
ヒトDNAと構造が近く、免疫反応が起きにくいとされるため、サーモン由来DNAが選ばれました。断片化されたDNAが細胞の受容体に作用し、創傷治癒・組織修復を促す可能性があるという理論です。
線維芽細胞は肌のハリや弾力を支えるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの生成に関わる細胞です。これらの働きが活性化されることで乾燥小じわ毛穴の目立ちキメの乱れなどに対する肌質改善が期待されます。


